黒百合ヒュッテ〜双子池キャンプ場
昨夜はサプリメントの過剰摂取で中々寝付けなかったが3:30に目が覚めテントの外に出ると外は満天の星空だった
コーヒーを入れゆっくりと星空を見上げながら明るくなるのを待つ
今日は双子池キャンプ場までの道のり山行時間は9時間を超えるがすれ違う登山者全員から「赤岳を越えたらあとは余裕だからゆっくり楽しめるよ」と聞いているからゆったりしている
昨夜少し雨が降ったためテントの内部は結露で濡れ中に水が侵入している
外側のテントカバーを昨夜より外側に目一杯張るも改善なし
テントを畳み5時に出発
まず、にゅうを目指す
赤岳のプレッシャーがなくなったせいか足取りは快適だ
約1時間ほどで着いたにゅうからの眺めは天気にも恵まれ最高だった

にゅうを後にし白駒池に向かう山道はぬかるみが激しくできる限りぬかるみを避けながら慎重に歩く
池の近くだから水が豊富だと感じる
7時半ごろに白駒池に到着し湖畔サイドを、歩きながら白駒池を眺め高見石小屋に向かう

通り過ぎてから知ったのだが高見石小屋は名物揚げパンが有名でこの揚げパンを食べるためだけに登ってくる人もいると登山者の人に教えてもらった
丸山を越え麦草ヒュッテには10時半ごろに到着する
麦草ヒュッテでゆっくりコーヒーを楽しんでいるとお女将から言われる
どうやら今のペースでは双子池キャンプ場に着くのは難しいらしい、、、
しかも目の前にはバス停がある
本来なら今日下山している予定でお風呂に入れるはずだった、、、「えっーもう権現岳と赤岳で疲れたし下山しちゃおうかな」

下山の強烈な誘惑に駆られながらも縞枯山の縞枯現象を見るため少しペースを早め縞枯山に向かうも道を間違えて時間を40分ロスする
・山旅は時間に追われると急に焦りが出て楽しくなくなる
・このルートは苔がきれいだが焦りから全く景色を楽しめなかった
・もちろん縞枯減少も
麦草ヒュッテからはもうなんとかしても今日中に双子池キャンプ場に着くことしか考えていなかったからキツかった😭
そして
・聞いてる話しと全く違い長く歩きづらい岩場や登りが続く

「これマジで間に合わなそう」
気持ちが焦る
初日に青年小屋に泊まったためすでに3泊4日の予定は4泊5日になっている
今日、目的地の双子池キャンプ場に届かないと5泊6日が確定する
「お風呂入りたい」
実はこの旅で体を拭くタオルペーパーを忘れたのだ、5泊6日だけはなんとしても避けたい
・マインドがネガティブな方向に振れていると山旅はキツくなる特に登り
ボヤきながら縞枯山、雨池山を通り三ヶ岳2峰に到着
焦りからか縞枯山、茶臼山、雨池山の記憶がない
ただ雨池山では「ロープウェイ」の表記が、、、またも下山の誘惑に強烈に誘われながら先に進む
・さらに今下山してもう一度編笠山から登ることを考えたら時間がかかってもやり抜いた方が楽
そして
三ヶ岳だ!
三ヶ岳
この名前だけ聞くとモブ山のようだが実はかなりの岩場で慎重に進まないと岩と岩の間に落ちて救助要請が確定する
そして岩場は楽そうだけどダイレクトに足にダメージがくるから岩から岩に移るたび足裏が痛い
登山計画書では三ヶ岳2峰と表示されている

そんな三ヶ岳2峰の険しい岩場を越えると
目の前に現れたのは
「三ヶ岳3峰」
発狂、、、
嘘だろこんなザコ山のような名前(三ヶ岳さんに失礼)してるのに赤岳並みにキツいぞしかもヤマレコのルートに乗ってねーじゃねーか
この時点で時間は15時に迫っていた
まだ後2峰、北横岳と大岳が残っている
ここまでのルートから考えると「赤岳を越えたら後は楽」は自分には当てはまらないらしい、、、😭
とりあえず16時まで歩いて16時の状況でどうするか判断する戦略を立て先に進む
三ヶ岳は強敵で、すでに3日連続で登り疲れた体をいじめてくる
三ヶ岳を越え北横岳ヒュッテについたのは16時だった
ここで小屋泊か先に進むか迷う
案内板を見ると「大岳 難路・転落要注意!」の表示
「えっ!今まで八ヶ岳登って赤岳ですらこの表記なかったけど、どうゆうこと」
体は北横岳の方に向かうも実は途中水筒が壊れて水漏れし水が少ないこともあり
北横岳ヒュッテの門を叩く
この北横岳ヒュッテのご主人が神だった

明日に続く


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