時刻は15時30分北横岳岳ヒュッテの扉を開けると愛想のないご主人と目が合う
直感で、あっ!この扉開いては行けなかったと感じ無言で扉を1度そっと閉め北横岳岳の入り口に向かうも
疲れで足は前に進まず登る気が起きない
看板に難所と書いてあるし
また三ヶ岳やきつい登りが待っていることを考えたらもう無理や!
避けたかった5泊6日を受け入れ北横岳ヒュッテに戻る
「5日間お風呂入れへん😭」
時刻は15時59分北横岳ヒュッテに戻り扉を見ると「営業時間終了」の看板が、、、
「えっーまだ1分あるやん」と思い開くとご主人と目が合った
「すいませんテント泊はできますか?」
「やってません」
「あの〜今縦走していて今日が三日目なんです
双子池キャンプ場を目指してたんですが、体力的にキツくてその上水筒も壊れてしまって、現金がない状況です〜この場で振り込むのでペットボトルの水の購入と今日泊まらせて頂けませんか?」
ご主人心よくOK!
マジか、、、
山小屋に泊まるのは初めてなので、そのこともご主人に伝えると
基本他の人に迷惑をかけなければ大丈夫!と言われ
特別に寝袋を干す許可をくれた
ザックを部屋に上げてOKと言われたが、お部屋を汚したくないので土間に置かせて貰った
ご主人、、、心が広い
後から聞いたら、たまたま宿泊客がいたから泊まれたようで、宿泊の予約がない日はヒュッテ(🟰山小屋)を営業していないそう
すぐに部屋を案内され大部屋に5人で寝ることになる
スペースは広めで横との距離は軽くお布団一枚分は空いている印象
他、宿泊客4人はご来光を見に来たそうだ
僕は明日の難所大岳におびえながら、体力を回復しゆっくり出発することしか考えてなく
そのまま眠ると朝3時半に目が覚めた
星を見に外に出ると満天の星空だ
コーヒーを沸かし飲んでいるとご主人が出てきて一眼レフでタバコを吸いながら写真を撮っている
このご主人のすごいところは僕がタバコが苦手なことを察知してここから先タバコを吸わないところ
心の距離がグッと縮んだ
そして4時、部屋に戻ると誰1人安眠していて起きていない、、、
迷ったが1人1番行くベが高いおっちゃんを起こすと
「あっ今何時?」まるで漫画のようなリアクションだ
「4時です」「ありがとう!」
良かった起こして大丈夫やったんやホッとする
僕は山旅の準備を始める
みんなご来光を見にヒュッテを出るとご主人が近寄って来て「ご来光行かないの?僕も行くから一緒に行こう」と誘ってくれた

ご主人の山のセンスはただ者ではないことを感じていた僕はご来光を見に外に出る
僕がご来光を避けたのは4日目の体力がない状況で一度登って戻るのはしんどいからだったが
実際に北横岳ヒュッテから北横岳山頂は八ヶ岳全山縦走の中で最も整備されていて歩きやすかった
例えるなら高尾山並みだ
そして登った山頂からのご来光は絶景(サムネ)
この山旅1番の思い出になった
明日に続く





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