こんにちは1です。5/16〜5/19まで人生を変える3泊4日の山旅 屋久島0to0縦走をすることにしました。
今日は屋久島0to0 縦走3日目です。3日目は新高塚避難小屋を夜明け前に出発し宮之浦岳(みやのうらだけ)に登り → 鹿之沢避難小屋(しかのさわひなんごや)に泊まります。
昨日15時に新高塚小屋に着くとすでに1人寝袋を広げ休んでいる人がいました。話してみると今日、宮之浦岳の山頂に登り淀川登山口から帰る予定だが悪天候で特に雷が怖いため来た道を引き返し下山するか考えているそうです。
僕が宮之浦岳に登り鹿之沢避難小屋を目指すことを伝えると宮之浦岳から永田岳は稜線を通るため周りに高い木がないから雷の危険がある上、雨もダイレクトにあたるため大丈夫か心配されました。
※登山では「稜線歩き」という表現があり、これは標高が高く、周囲に遮るものがなく、景色の良い稜線を歩くことを指します。
とりあえず食料があること、ここで下山して再トライするとまた🐭が出没する白谷避難小屋に泊まる恐怖を考えるととりあえず寝て起きたときの天気を見てから判断することにしました。
この状況では9割様子を伺いながら進むつもりです。
余談ですがここまで、🐭の恐怖と悪天候でこの山旅はなにが楽しいのか疑問を抱いています。
寝袋を広げ眠るとどんどん雨の音は強くなり雷の回数が増えて行きます。
明日には晴れてくれと祈って眠るとガサガサした音で目が覚めます。
嫌な予感がする。
暗闇の中ライトをつけると🐭がいました。
しかも新高塚小屋には出ないと油断していたため守りの甘いトレイルMIXの袋をかじりトレイルMIXを周辺にぶち撒けてます。
終わった、、、まさかこの新高塚小屋にも🐭が出るとは、、、めっちゃ気が重くしんどい。食料を食われたということはこの山旅の下山も決定。
しかも日をあらためて梅雨明けに再チャレンジするにしても🐭が出没する小屋にもう一度泊まるのは精神衛生上かなりしんどい。
ライトを🐭に当てると🐭は逃げ出しました。とりあえずトレイルMIXをゴミ袋に入れ小屋の外に出します。
トレイルMIXを片付けていると先ほどの宿泊者が目覚めました。どうやらさっきからがさがさ音がしていたためこの人も眠れなかったそうです。
時間は24時食料がなくなったためこの時点で今日明るくなって天気が落ち着いたら一緒に下山することを約束しました。
まさか新高塚小屋にも🐭がいるとは大誤算でした。
まだ時間はあるので眠ろうとするも寝てる間に🐭が出たらと考えると眠れません。そこで寝床を1階から2階に移しました。実は1階は味付け海苔みたいな匂いがするのでなんか変だなと感じていました。
2階で寝ていると3時ごろに目が覚めました。なんと宿泊者が🐭がゴミ袋に入ったタイミングで袋の口を締め捕獲した報告でした。
ゴミ袋を持って小屋の外に🐭を出し🐭が逃げるのを目視で確認するも雨脚は強く雷も近いことが気になります。
僕達はコーヒーを飲みながら今日の下山ルートを話し合いました。
まず明るくなるとともに天気の様子を見て高塚小屋を目指す。高塚小屋に誰か残っているか確認して状況により荒川登山口をめざし下山する。問題は荒川登山口からバスが運休になっていないかどうかですが携帯の電波が入らないためとりあえず高塚小屋を目指すことにしました。
このあたりで電波が入るのは宮之浦岳の頂上と縄文杉の周辺のみだからです。
6時雨は強かったのですが、雷の音が少し遠くなったため新高塚小屋を出発しました。この2日間🐭と雨でつらかったので今日下山したら好きな物が食べられると下山には前向きでした。
雨の中急な下りを下り約1時間ほどで高塚小屋に到着しました。
高塚小屋には2人宿泊者がいて、天候が落ち着いたら荒川登山口17時のバスに乗って下山するそうでした。高塚小屋に留まるより動いていた方が落ち着く僕達はこの2人とは別に先に下山し15時のバスに間に合うよう進むことを決めます。
余談ですがこの高塚小屋に留まっていた1人が屋久島に移住したキャリア11年のガイドさんだったため🐭の対策方法と他の小屋でも🐭は出没するか確認すると、、、
屋久島の小屋泊はどこでも🐭が出没するそうです。回避する方法は食料やゴミは必ず吊るすことが必須でした。
また縄文杉周辺で一番電波がつながる場所は高塚小屋と縄文杉の間にある東屋であることを教えて貰いました。
情報を得た僕達は縄文杉近くの東屋に向かいバス会社に電話をかけ今日15時と17時に荒川登山口から帰りのバスが出ることを確認し下山の足を加速させました。
高塚小屋を超えると樹林帯に入るため雨は弱まり、雷の音も遠くなり落ち着いて来たぼくは景色を見る余裕が生まれました。
荒川登山口を目指す帰り道は緩やかな下りで吊橋など景色のいい場所が多く荒川登山口から縄文杉まで登り荒川登山口に戻り日帰りで帰るコースは時間の使い方として悪くないなと思いました。
14時に荒川登山口に着くと晴れ間も見えて来ました。僕達はバスを待つ時間で濡れたギアを乾かしながらバスを待ち下山しました。
次回に続きます。
コメント